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言えないけど、支えてくれる言葉

「座右の銘は何ですか?」

そう聞かれると、いつも一瞬だけ言葉に詰まってしまいます。

本心を言えば——“なんとかなる”です。

小さい頃から、ピンチのときも、予定が詰まった日も、現場で予想外のことが起こった日も、

気付けばこの言葉を自分に投げかけています。

 

でも、いざ“座右の銘です”と胸を張って言うには、ちょっと勇気がいります(笑)

なんというか、適当に生きてる人っぽく聞こえる気がしていて、、、

「計画性がなさそう」とか「行き当たりばったりなの?」みたいな誤解を生みそうで、

つい別のもっと立派っぽい言葉を探してしまう自分がいます。

 

だけど本当は、“なんとかなる”の裏には、結構いろんな努力が隠れています。

現場に向かう前の段取り、職人さんとのコミュニケーション、図面の調整、

お客様への説明、追加が出ないようにするための事前チェック。

全部やったうえで、それでも起こる“どうしようもないこと”に対する最後の心のお守りが

“なんとかなる”なんだと思います。

よくよく考えると、人生ってほとんどが「予定外」でできています。

完璧にコントロールできるものなんてほとんどありません。

だからこそ、最後は肩の力を抜いて「まあ、大丈夫」と言える余白が必要です。

この言葉は、楽観というより“覚悟”に近いのかもしれません。

とはいえ、やっぱり堂々と座右の銘にするには少し照れがあります。

どこかもう一歩“整った言葉”のほうが印象も良い気がします。

 

なので最近は、“なんとかなる”の代わりに

「目の前のことをちゃんとやる」

という言葉に落ち着きつつあります。

でも、心の奥では変わらず、ずっとあの一言が息づいています。

現場でも、デスクでも、プライベートでも、

自分を前に進めてくれる根っこの言葉はずっと同じです。

 

座右の銘って、立派に見せるための名札ではなく、

自分が落ちそうなときに掴む“小さな取っ手”みたいなものだと思います。

外向けの言葉と、本音の言葉。

その両方があっていい。

むしろ、そのバランスが自分らしさなんじゃないでしょうか。

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この記事を書いた人加賀其 拓仁 リライフ事業部 ディレクター
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福岡県福岡市出身。
2018年福岡大学工学部建築学科卒業後、福岡県内最大手のゼネコンに入社。主にRC造マンションの施工管理に携わり、同社の最年少現場所長として多くのマンション建設を経験。仕事漬けで家に帰れない日々でも達成感と充実感はあったが、小さい娘になつかれていないことに気づき、絶望する。悩み抜いた結果、人生を見つめ直し転職を決意~インスタグラムの投稿でみた当社のデザインに魅了されて入社。建物施工に関する幅広い知見、経験を活かし日々奮闘中。
趣味は、スニーカー収集、スイミング。

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