WORKS

都心の邸宅

グレーウォールに、午後の光が柔らかく滑る。
無機質なのに、どこかあたたかい。
その壁に寄りかかるだけで、心がほどけていく。

整い過ぎない、けれど美しい。
モノトーンの空間に、呼吸が深くなる。
飾らないことがこんなにも贅沢だなんてーー
気づいたのはこの部屋に出会ってからだった。
ここは、天神という都市の余白。

  • ドイツ製漆喰(マーブルフィール)の淡い表情が美しいエントランス。グレアレスダウンライトと間接照明が空間をやわらかく包む。

  • 天井部、階段下部にストリップ照明を採用し、ダウンライトよりも直感的な照度を得つつスタイリッシュな味付けを。

  • エコスマートファイアは、バイオエタノールを燃焼させる暖炉で、煙や煤を排出しないため、煙突や廃棄設備は一切不要。日常生活に安全に炎を取り入れることで、心安らぐライフスタイルを得ることができる。

  • 静かに灯る光に包まれたクチーナ製キャビネット。ガラス越しに映るお気に入りのブランデーとグラスが空間に豊かな余韻を残していく。

  • 全長2250㎜のガラス天板が静謐な存在感を放つLC6ダイニングテーブル。ボルドーカラーのスワンチェアによって無機質でミニマルな空間にも彩と柔らかな温もりをプラス。

  • ミーレの洗濯乾燥機がまるで家具の一部のように静かに佇む。ミリ単位で緻密に設計されたその収まりは、まさに機能美の極み。

  • ダークグレーのタイルに包まれたスタイリッシュなシャワーブース。マットブラックのオーバーヘッドシャワーが、ミニマルな空間に違和感なく程よい存在感を添えている。

  • 光と影の揺らぎをうみだす壁一面のリブパネル、スライドガラスが圧巻のマスターベッドルーム。完璧な休息はもちろんのこと、シーンに応じて光を選び、上質な素材と陰影を味わうことができる。天井部には電動スクリーンをインストール。

  • スモーキーなガラス、木目と鉄のフレームで構成された大容量のウォークインクローゼット。コレクターディスプレイも可能でエグゼクティブにも◎。

  • レトリックらしい余白を追求したトイレスペース。石目のタイルが重厚感を醸し、浮かぶように据えられたカウンターが空間に軽やかさを添える。

  • ダウンフロア仕様のリビング。3段の高低差によって、空間に広がりと豊かさが生まれた。フロアにはマラルンガソファのブークレと違和感のない毛足長のモダンなカーペットを採用。

  • ソファバックとサッシ下端を殆ど同レベルに設計し、天井高をより強調。リビングセンターには戸沢忠蔵のデザインによるローテーブル(カッシーナ)を配置。

  • 圧倒的なスケールのクチーナ製オートクチュールキッチン。完全に生活感を排除することを目的とした大容量のパントリースペースを確保。天板には耐熱性、汚れに対する耐性の高いデクトンを採用。

  • キャビネットにユーロカーブのワインセラーをインストール。「ユーロカーブ」は1976年の発売開始以降、30年以上経った現在も世界70カ国以上の国々で様々な機種が愛用されている。

  • 玄関から続くマットな磁器タイル。漆喰と色合わせした特注塗装のドア(H2700㎜)が壁に溶け込む。

  • 洗面スペースはウォルナットの木肌と真鍮のハンドルがやさしく包むクチーナ製のオートクチュール。ダブルボウルの凛とした白が、暮らしのリズムを整える朝の儀式を上質に演出してくれる。

  • ハンスグローエのマットな壁出水栓と、白磁のベッセルボウルの美しいコントラスト。タッチレススイッチの間接照明ミラーの光が淡いコントラストを生む。

  • 総タイル貼り(床暖房つき)の解放感溢れるバスルームは洗面スペースからシームレスに繋がる設計。中心に据えられたバスタブの曲線と水面に自然光が揺らぐその様は穏やかな午後の記憶の様に心を満たしてゆく。

  • ベッドルームに隣接したプライベートシャワールーム。直線的にのびる、オーバーヘッドシャワーのマットブラックな質感が、静かなる意思を宿したかのように空間を支配する。

  • ひそやかに設えられたオーナー専用のパウダースペース。研ぎ澄まされたミニマルの美学が息づく。

  • ベッドボード上に掘り込んだ深さのあるニッチ。やわらかな光の帯が壁を撫で、静かに空間を温めていく。

  • BEFORE

  • AFTER

所在地
福岡市中央区大名
築年月
1992年2月
間取り
3LDK+W.I.C+SHOWER.R
広さ
152.03㎡
家族構成
FAMILY
工事費
5,820万円 / 家具・インテリア代含む
工事期間
6ヶ月
建物種別
マンション
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