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今日の一杯

ウィスキーを飲み続けていると、ふと考えることがあります。
「結局、どれが一番おいしいんだろう?」と。

 

 

シングルモルトの奥深さに感動した夜もあれば、コンビニの角ハイがやたら沁みる日もあります。
バーでマスターがおすすめしてくれた一杯に唸ることもあれば、自宅で氷をカランと鳴らしただけのロックが妙にしっくりくる日もあります。
ストレート、ロック、ハイボール、トワイスアップ。
その日の気分、天気、食事、体調、そして誰といるか――それだけで「正解」はいとも簡単に変わってしまうものです。

 

「香りを開かせるなら常温のストレートがいい」とか、
「ハイボールはクセの少ないブレンデッドが合う」とか、
そんな理屈ももちろん大切ですが、
実際のところ、飲んで「おいしい」と感じた瞬間こそが、その人にとっての正解なのだと思います。

 

ただ、厄介なのは、その正解が次の日には変わっていたりすることです。
昨日ハマったウィスキーを、今日飲んだら「ん?」となる。
まるで、昨日は心に響いた曲が、今日はなぜかピンとこないような感覚です。
ウィスキーは、人の気分にとても正直だと思います。

 

だから、最近はあまり「これが正しい飲み方です」とか「この銘柄が一番です」と言うのをやめました。
気づけば、正解を探すよりも「今日はどんな味方をしてくれるかな」とウィスキーに話しかけています。
もはや友人というより、気分を映す鏡のような存在です。

 

たぶん、ウィスキーの世界に「正解がわからない」というのは欠点ではありません。
むしろ、それこそが魅力なのだと思います。
だって、毎回ちがう発見があるということですから。

 

――今日の一杯も、また新しい「正解」になるかもしれません。

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この記事を書いた人今村 勇介 リアルター事業部 コーディネーター
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福岡県福岡市出身。福大大濠高校~2014年西南学院大学 法学部卒。
同年、住友不動産販売㈱入社、在職中は福岡市だけでなく、春日、大野城、那珂川、太宰府、筑紫野、久留米、小郡、糟屋、古賀、福津、宗像、北九州と県内ほぼ全域を担当する。多忙な日々の中、30歳という節目に人生の価値観を見つめ直し、自身の成長と多くの人から求められる人間になるべく、入社。
趣味はウィスキーを嗜むこと。社長曰く「イソジンみたいな味」がするアイラウィスキーが好物。備忘録はインスタグラムで更新中。

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