BLOGブログ

RESULTS FOR: INTERESTPRIVATE

獣【福岡|リノベーション|レトリック】

  • 2025.07.5  / 
  • 今村 勇介 リアルター事業部 コーディネーター

こんにちは!今村です!

今回は「ピーツビースト PXシェリーフィニッシュ」についてご紹介します。

その前に少し、ピーツビーストというブランド自体について触れておきたいと思います。

ピーツビーストは、イギリス・ロンドンの独立系ボトラー「ロナルド・ウイスキー社」によってリリースされているシングルモルトシリーズ。蒸留所非公開ながら、ピート(泥炭)を効かせた力強い味わいで人気を集めています。スコットランドのどこか(おそらくアイラ、またはハイランド系)から調達された原酒を使用しており、特にピート香をしっかり楽しみたい人に向いたシリーズです。

シリーズの象徴とも言えるのが、このインパクトあるビーストのイラスト。まさに“獣のようなスモーキーさ”を視覚的に表現したようなデザインです。

このビジュアルは、ラベルやプロモーションにも使われていて、ピーツビーストの世界観を一目で伝える強烈な印象を放っています。
このウイスキーにどんな味わいが待っているのか、ただのボトル写真では伝えきれない“雰囲気”を、こうしたアートがしっかり補強してくれます。

現在、ピーツビーストには以下のようなラインナップがあります。

  • スタンダードエディション(ピーツビースト 46%)
    加水タイプの基本モデル。力強いスモークとスパイスが特徴。

  • カスクストレングス(約52.1%)
    加水なしのボトリング。荒々しさとインパクト重視で、飲み応えはシリーズ随一。

  • PXシェリーウッド・フィニッシュ
    ペドロヒメネス樽で追加熟成。スモーキーさに濃厚な甘みが加わった個性的な一本。

  • コニャックカスクフィニッシュ(限定)
    コニャック樽で仕上げた、ややフルーティーで華やかさを持つバージョン。

このように、ピーツビーストはピートの力強さを軸にしながら、樽の違いによってさまざまな表情を見せてくれるシリーズです。

その中でも今回ご紹介するのが、

PXシェリーフィニッシュ

甘さとスモーキーさのバランスが際立った1本です。極甘口のペドロヒメネス(PX)シェリー樽での追加熟成により、ピートの強さに加えて、レーズンや黒糖のような甘く濃厚な香りが重なっています。

まず感じるのは、焦げた木やスモーク、ヨードのような香り。そこから少しずつ、干しブドウやプラム、ダークチョコのような香ばしく甘いニュアンスが立ち上がってきます。

口に含んだ瞬間は、ガツンとしたピーティーさが先に来ますが、そのあとでPXシェリー樽由来のまろやかな甘みと、スパイシーさが広がります。味に厚みがありつつも、最後はドライで長い余韻を残すタイプです。

このボトルの仕様としては、

  • アルコール度数は46%

  • ノンチルフィルター(冷却濾過なし)

  • ナチュラルカラー(無着色)

と、素材の個性をしっかり残すつくりになっています。ボトラーズらしい、手を加えすぎない姿勢が伝わってきます。

 

飲み方としては、最初はストレートでしっかり味わい、途中から少しだけ加水すると、シェリーの甘さがより広がって楽しめます。

ピーツビースト PXフィニッシュは、スモーキーとシェリーの組み合わせがうまくまとまったバランス型。個性的ながら飲みやすさもあり、シリーズの中でも取っつきやすい1本だと思います。バーや専門店で見かけた際は、ぜひ試してみてください。

 

Instagram
Instagram
LINE
LINE
Instagram
Instagram
LINE
LINE